ゼロ金利解除で誘導目標0.25%へ正常時の金融政策になるが消費者金融業界は?
ゼロ金利解除で消費者金融の看板娘である無担保ローンが危機的に
日銀は2006年7月14日の政策委員会・金融政策決定会合で、ゼロ金利政策の解除を全員一致で決めた。消費者物価指数のプラス基調が定着し、堅調な景気回復が続くなど解除の条件が整ったと判断した。
日銀は短期金利をゼロに抑える異例の金融政策を5年4カ月ぶりに脱し、金利の上げ下げによる正常時の金融政策に復帰したことになる。
FujiSankei Businessより抜粋
この日の会合では、福井俊彦総裁がゼロ金利政策の解除を提案し、政策委員9人が全員賛成して可決された。
無担保コール翌日物金利を即日に0%から0.25%に引上げた
日銀は短期金利の誘導目標である無担保コール翌日物金利を即日、ゼロ%から年0・25%に引き上げた。また、日銀が金融機関に資金を貸し出す「ロンバート貸し出し」の適用金利である公定歩合も現行の年0・1%から、年0・4%に引き上げた。公定歩合の引き上げは1990年8月以来16年ぶり。
福井総裁は会見で「連続利上げを意図しているわけではない。極めて低い金利による緩和的な金融環境が当面維持される可能性が高い」と、利上げペースを緩やかにし、景気を下支えする方針を示した。
また、日銀が金融緩和の一環として実施している月額1兆2000億円の国債の買い入れについても継続する方針を表明、ゼロ金利解除を機に長期金利が上昇するのを抑える方針を打ち出した。長期金利の上昇は国債の利払い負担が増大し政府が進める財政再建に影響が出かねないと判断した。
日銀は今年3月、無担保コール翌日物金利をほぼゼロ%に張り付けたまま、大量の資金を市中に供給する「量的緩和政策」を解除。その後、資金供給量を徐々に絞りながら利上げの時機をうかがっていた。
無担保ローンが危機的に
ということは、消費者金融で結構人気がある無担保ローンそのものが危機的状態に陥りそうです。
無担保ローンとは1週間程度の借り入れる利息を0%にして、その範囲内で返済すれば無利息で消費者金融から借りることができるサービスです。
なぜかというと、今までは銀行が調達する資金が低かったものが、調達資金の増加によって消費者金融が借りるべき銀行から低いコストで借りることが出来なくなるためです。
真剣に無担保ローンに取り組んできた消費者金融業者は生き残るとは思いますが、全般的に無担保ローンを提供してくれる業者が減るのは間違いないでしょう。
日銀が発表したゼロ金利解除のポイント
- 短期金利を0・25%前後で推移するよう促すことを全会一致で決定。直ちに実施
- 公定歩合を0・40%とすることを賛成6、反対3で決定。直ちに実施
- 補完貸し付けの利用日数に上限を設けない臨時措置を継続
- 長期国債買い入れはこれまでと同じ金額、頻度で実施(月1兆2000億円)
- 景気は4月に公表した「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)で示した見通しに沿っており、息の長い拡大を続けると見込まれる
- 消費者物価はプラス基調を続けていくと予想される
- これまでの政策金利を維持すると、将来経済・物価が大きく変動する可能性がある
- 今回の措置は、中長期的な物価安定、持続的成長に貢献
- 緩和的な金融環境が当面維持される可能性が高い
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